突然ですが、僕は数年前”ネタ帳”というものを作っていました。
芸人ではありません。
面白トークをするような仕事もしてません。
ネタ帳を作るようになったきっかけは恋愛です。
好きな人はすごく面白くてサービス精神が旺盛な人でした。
僕はどうしても振り向いてほしくて、もし恋愛対象じゃなかったとしてもせめて良い友人として仲良くなれればいいなと思っていたんです。
面白いことが好きな人だったので、話すのが苦手な僕は考えました。
どうすれば少しでも話せるだろうか?と。
そしてたどり着いたのが”ネタ帳”でした。
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話すネタがあれば話せる!
当時の僕は、話すのが本当に苦手で受け身。
しかも変にまじめだったので面白いことは言えないし、冗談も真に受けるタイプでした。
これだと仲良くなってもきっといつか飽きられてしまう…。
でもうまく話せない。どうすればいいんだろう?
悩んでいました。
ふと、思ったんです。
僕には日常の面白い話もないな、と。
話せるような面白いことがなければ、本末転倒だと。
初めは情報収集のつもりで自分の生活の中で面白いもの探しを始めました。
話すネタさえあれば、話題さえあればなんとかなるかもしれない!と思ったのです。
そしてその予想は大当たりでした。
面白いネタ探しはいいこと尽くし
まずは1日の中で比較的面白かったことや、いつもと違う出来事、驚いたこと、すごく嬉しかったこと、えっ?と首を傾げたことなどをメモっていました。
時間があればネットで話題の商品とかを見たり。
はじめは全然見つかりませんでしたが、続けていくうちに変化がありました。
意識して探すようになったので、ネタを見つけるのが上手になりました。
常にいろんな出来事に気を配るようになったんです。
つまりアンテナで電波をキャッチするがごとく、ネタをキャッチできるようになっていきました。
それまでの自分は全然周りを見ていなかったことにも気づけたし、日常はこんなにも面白い出来事で溢れているんだってことも分かりました。
話す相手がいてもいなくても、ネタ探しをすると毎日が楽しくなります。
喜怒哀楽のすべてがネタになる
続けていくうちに気づいたのは、ネガティブな出来事も笑い話にしやすいということ。
例えば、僕はよく注文と違う品物を出されるんですよね。
「オムライスひとつ」と注文してハンバーグが出てきたり…
「アイスティーで」「ミルクはお付けしますか?」「はい」という会話の後に出てきたのがミルク(牛乳)単品だったり…
食べ物だけじゃありません。
「iPhone4sの充電器ください」とショップ店員さんに頼んで出してもらった商品を買って帰ったら最新のiPhoneの充電器で刺さらなかったり…
電気屋の店員さんが「そのヘアアイロンなら在庫はこちらですね」といって渡してきたのが、別の商品で帰宅後に気づいたり…
プレゼントのためラッピングも込みで予約していたワインは、当日行ってみたらラッピングされていなくてラッピング資材もありません!と謝られたり…
結構な頻度でこういう出来事があるんですよ…。
僕はネタ探しを始めるまでは、自分は運が悪いと思っていましたし、気分もなえていました。
でも、めったと起こらないハプニング系はネタとしては面白いんですよね。
ひとつひとつのパンチは弱くても「そんなに色々起こる??w」っていう笑いを誘えますし、自分の中でもただの嫌な出来事から話のネタとして昇華できるのは良かったです。
運が悪い人はそれをネタにできて、笑い飛ばすことによって、前向きに受け止められるのでおすすめです。
もちろん純粋に面白い出来事でもいいんですよ。
「○○に行ったらこんな変な看板があった」という発見や、「今まで常識だと思ってたけど違ったらしい」というカルチャーショック…なんでもネタです。
話し方で面白く聞かせる
ネタ帳にある程度ネタが溜まってきたら、後は披露するだけです。
最初は下手なので面白いネタを生かしきれずに終わることが多かったです。
まぁそうそう上手くはいかないってことですね。
それでも何度も話すことで、どんな話が受けが良くて、どういう話し方をすれば興味を持って聞いてくれるか?というのが徐々にわかってきます。
ここばかりはいろんな人で実験をしてみるしかないのですが、その過程で得た気づきや試行錯誤は全部自分の力になります。
ネタを探すことで興味を持って物事を見るようになり、視野が広くなり、細かいことや小さな変化にも気づけるようになるんです。
面白い話を面白く聞かせる練習をすることで、トーク力も全体的に底上げされます。
自分の意図するように話せるようになってくるころには、誰かと話すのが楽しくなっているでしょう。
ネタ帳はノートでもスマホでもいい
僕はノートに目盛っていましたが、どちらでもOKです。
すぐにメモを取れるのはスマホかもしれませんね。
ノートと違って、勝手に人に見られるリスクなどもないので、有りだと思います。
箇条書きにするかエピソードとして記録しておくかも個人の裁量です。
それでもネタをためておくと、いざというときに役立ちますよ。
話すのが苦手な人こそネタ帳でストックしておきましょう!